<おたふくかぜ>流行の兆し

■夏に向け増加「予防を」

耳の下側が腫れるのが特徴で、一般に「おたふくかぜ」と呼ばれるウイルス性の感染症「流行性耳下腺炎」の患者が増え、4年半ぶりに全国的な流行の兆しがあることが、国立感染症研究所のまとめで分かったそうです。子どもを中心に広がるため、専門家は手洗いやワクチンの接種など対策の徹底を呼びかけています。

おたふくかぜはムンプスウイルスに感染することで発症します。潜伏期間が2~3週間と長く、耳やあごの下が腫れて熱が出、通常は2週間以内に自然に治るが、髄膜炎を併発したり、1000人に1人程度の割合で難聴になったりする場合もあります。近年は4~5年周期で流行しているが、周期の理由ははっきりしないのだそうです。

今月4~10日に全国約3000の小児科から報告された患者数は3771人で、1医療機関当たり患者数は2011年7月以来で初めて1を超える1.20に達したとのことで、ここ札幌においても注意が必要です。
流行する年は冬から夏に向けて増加する傾向があり、全国的流行が懸念されるとのこと。手洗いのほか、有効なワクチンもあるので、しっかり対策していきたいものです。