心筋虚血とは

先月29日、宮内庁は、皇后さまに心筋虚血の疑いがあるため、8月9日に東京都文京区の東大病院で精密検査を受けられると発表しました。同庁によると、皇后さまは6月末頃から胸の痛みを訴え、徐々に痛みの頻度が増してきたため、先月24日に24時間の心電図検査を受けられたとのこと。その結果、心筋虚血が疑われる所見がみられたという。

心筋虚血とは、心筋虚血は心臓に酸素を与える血管である「冠動脈」が細くなるなどして心臓の筋肉に血液が不足する病気で、心筋梗塞につながる可能性もあります。同庁では東大病院の精密検査で、コンピューター断層撮影法(CT)によって冠動脈の状態を確認し、今後の治療方針を決めるそうです。

検査には一般検査と、さらによく調べるための精密検査があります。問診では、いつ、どこで、どの程度の、どのような症状が起きたかを、くわしく話すことが大切です。問診や心電図検査で虚血性心疾患が疑われた場合、運動時の状態を調べる運動負荷心電図、心エコー検査や、24時間の心電図を測るホルター心電図、冠動脈CT検査、冠動脈造影検査などを行います。

日常生活の注意点(再発防止)としては、治療後は無理に心臓に負担をかけないことが大切です。しかし、あまり消極的な生活もつまらないものです。バランスを取りながらストレスをためずに、前向きに明るく楽しく暮らすのがコツなのだそうです。
★発作時の対応
狭心症の発作はいつ起きるかわかりません。ニトログリセリンのスプレーや舌下錠を常に携帯し、発作が起きたり、起きそうな感じがしたら、すぐに服用しましょう。1~2分で効果があらわれます。運動により発作が起きる人(労作性狭心症)は事前の舌下服用により、発作を予防することもできます。15分以上経っても効果がみられなかったり、いつもと違う発作だと感じた場合はすぐに主治医に連絡しましょう。
★食事と運動
食事については、良質のたんぱく質、緑黄色野菜、繊維質のものを中心にバランスよく摂取し、腹8分目を基本にします。脂肪は控えめにしましょう。塩分、糖分も余計に取りすぎないようにします。肥満の人は減量を心がけ、体重測定を習慣づけましょう。これからは禁煙し、深酒は禁物です。
運動については、適度な有酸素運動(歩行、水泳、ジョギングなど)が血液の循環を良くし、からだの調子を整えます。
・準備運動、整理運動を行いましょう。
・動悸、息切れ、めまいなどの症状を感じたら、すぐにやめましょう。
・軽めの運動を長く続けましょう。心地良い程度で、余力を残してやめるようにしましょう
安暖手では、栄養士によるバランスの摂れた食事提供を初め、ご利用者様の興味のあることを積極的に取り入れてストレス軽減に努めております。また、ご利用者様の体調変化についても職員やサポートクリニックと連携してしっかり管理しております。とにかく、いつもと違う症状を感じたら受診するなどするのが重要ですね。