東京湾でシャチの群れ

東京湾で、野生のシャチの群れが目撃されました。東京湾にシャチが現れるのは珍しいということです。

25日午前10時すぎ、千葉県富津市の金谷沖およそ6キロで、第3管区海上保安本部の巡視艇が東京湾をパトロール中にシャチ3~4頭が泳いでいるのを見つけました。巡視艇が近づいても逃げずに悠々と泳ぎ、尾びれで海面を叩く様子も確認できます。シャチは、26日もおよそ1キロ南側の海上で目撃されたということです。

ちなみにシャチは、動物園も含めて、わたしたちが直接会うことのできる最大の動物です。体重2~4トンの巨体はどんなアフリカ象にもない迫力。さらに巨体だけではなく、その美しさ、破壊力、スピード、知能の高さ、ヒトとのコミュニケーション能力など、どれをとってもシャチの魅力は最大級。こんな動物を目の当たりにすると、誰もがその魅力に圧倒されることでしょう。現在、日本でシャチを展示しているのは鴨川シ―ワールドの1館だけとのこと。

シャチは漢字で「鯱」、鯱は一文字でシャチホコとも読み、つまり名古屋城の金の鯱のことで、鯱は体が魚、頭が虎、尾は常に天を向いているという想像上の生き物なのですが、実在するシャチもまさに海の虎で、地球上のほぼ全ての海の頂点に立つ世界最大最強の捕食獣なのだそうです。